• テキストサイズ

片思い連鎖

第6章 喧嘩 × 気持ち







あのとき、愛里が泣いていた理由も
その原因のあるヤツも何もかもを、

俺は知っていた。


知っていたから、もの凄く悔しくて
辛くて苦しくて落ち込んだ。





叶わない恋なんてするもんじゃないって
そうアイツに言ってやりたかった


泣くほど辛いならやめろって。


それでも俺は言えなかったんだ。





俺、アイツにどんな言葉をかけてやれば
どんな風に励ましてやったら良かったのだろう。



俺じゃダメなのか?って、
そんなやつやめとけって、


そう言えば良かったのか?





違う。違うよ。
ぜんぜん違う。



「…意味わかんねぇっつうの……」





なんで藤瀬なんだ。


よりによって、なんで。



俺だったら答えてやれる。
チャラチャラしねえし、隠し事もしない


なあ、どうして。






もっと早くに気づいてやれなかったんだ









「待てよ!!」







俺に分かんねえってどういうことだよ

俺に分かんねえで他のヤツに分かんのかよ
ずっと一緒にいたっつーのに







俺には、分かんねえって事かよ…







 
/ 105ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp