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片思い連鎖

第4章 幼馴染み氏 × ヤキモチ





教室に戻っても、和也はむすっと
不機嫌のまま。



何が気に食わなかったのか、
話しかけても無視してくる誑し。




「ふん。可愛い女の子に
 もてはやされてればいいのよバカズナリ!」


と言い捨て、私は智凪の元へ。
所詮は幼馴染み。

彼の気持ちまでも、私には分からないんだ。






















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外へ向けていた視線を遠ざかる愛里を見る


あー、俺、まるで変態だな。
いやもう既に変態かもしれない。



小さくため息をつくと、



『二宮くん、どーしたのぉ?』
『悩みがあるなら聞くよぉ?』



猫撫で声の女子が近寄って来た。
うざい、こういう奴ら。

見ていてイラってくる。


「別にいいです」



気に入られようとでもしてるのか。


睨むと女子らは慌てて去って行った。





はあ、所詮は幼馴染み。
何をしても流される運命。


ジッと愛里を目で追う。




「恋する少年二宮和也、ひゅーひゅー」


「……、あんた誰ですかー」


「おいらおいら。大野智。」





いつの間にやら前に座っていた大野さんが
ニヤニヤしながら俺を見る。


どいつもこいつも、
なんでこうもうざいのだろうか




「ご存知ないですね、はいさようならー」





「ははー、ひでぇ」


















 
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