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【MARVEL】This is my selfishness

第12章 10th



『来週の休みに行ってみようかな。ロンさんたちにどこか行きやすいところあるか聞いて』


スマホで調べてもいいかもしれない。出来れば会員制じゃなくて高くない入りやすそうなところ。


「…その時は絶対に俺も行くから一人で行くなよ」


ガッシリと腕を掴みながら地を這うような低い声で言われた。


『一緒に行ってくれるの?』

「ああ」

『やったあ、心強いよ!今でもクラブとか行くの?』

「いや、現代では​───プライベートではないな」


プライベートではって…仕事で行くことがあったの?主な仕事って軍の任務的な感じじゃなかったっけ?
軍の任務とクラブが結びつかないでいると、「じゃあ来週はどこか行くとして、明日は?何時にミアの部屋へ行けばいい?」と聞かれた。


『う〜ん…お昼くらいかな、12時、どう?』

「わかった」

『じゃあ集まってからピザ注文する、でいいかな』

「ああ。構わない」

『決まりね。楽しみ』


ピザを頼んで映画マラソンをするなんて、とても充実した休みになりそうだ。










翌日、火曜日。


寝坊した。
いや、寝坊といっても約束の12時にはまだ時間がある。約30分だけだけど。
もっと早く起きるつもりだった。
材料があればクッキーでも焼いて準備しておこうと思った。
しかし、ハッと目が覚めてスマホを見たらこんな時間だった。なんで、と思いアラームを確認したところ、そもそもアラームを設定するのを忘れていた。
アラームを忘れるほど、そんなに疲れてたわけじゃないのに。いや、疲れてたのかな?昨日はいろんな知らなかったこと知ったし。



…に、してもだ。

こんな思いに耽ってる場合じゃない。
まずは洗顔して歯磨きして軽くメイクして着替えなくては。
幸いわたしのメイクは人様ほど時間がかからない。かけ方を知らないとも言う(いまだにメイクは上手くない)。



やばいやばい、と刻一刻と迫る約束の時間に気持ちが焦ってしまい、普段しないような無駄な動きをしてしまう。
そうこうしてる間にあっという間に12時になり、ベルが鳴った。体が縦に跳ねた。


ドタバタと玄関まで行き、扉を開ける一歩手前で手ぐしで髪を整える。
ふぅ、と一息ついて扉を開けるとそこにはバッキー。





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