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【MARVEL】This is my selfishness

第12章 10th



日曜日の夜、帰宅してからシャワーを浴びたりと寝る支度をしているとスマホがメッセージを知らせた。


アレックスからだ。


〈話したいことがあるんだけど、明日って会えないかな?〉


話したいこと?

アレックスと一緒に働くようになって、これが初めてのメッセージじゃなかろうか?
今までお互いにシフトを代わってもらうこともなかったし、もし仕事に遅れそうな場合であれば、ロンさんに直接連絡するようになっている。

話したいことに関しては全く見当がつかないけど…。


わたしは〈いいよ!何時にどこに行けばいい?〉と送ると、すぐに時間と場所が送られてきた。












翌日、支度をして家を出る。
エントランスを出る前に郵便受けを確認すると、鍵とメモが入っていた。

メモには〈外階段用のスペアキーが出来たから渡しとく!オートロックの日にちも決まったから​────〉という内容が書かれていた。
名前を見ればやはりダニエル、と書かれている。

早速今日の夜から使おうかな。オートロックの設置日もあとでカレンダーに記しておこう。
そう考えながら、スペアキーをバッグに入れてエントランスを出た。










アレックスに指定されたカフェに行くと、すでにアレックスが席に座っていて、手招きをする。


『おはよう』

「おはよう!急だったのにありがとう、来てくれて」

『ううん、大丈夫だよ。それより話って何?仕事じゃ出来ない話?』

「まあ、そうかな!」


何やら興奮したような様子のアレックスが何か飲むかと聞いてきたので、カフェラテと答えると、彼は近くにいた店員さんに声をかけ注文してくれた。

思いのほかすぐに注文の品は運ばれてきて、それにわたしが口をつけるや否や、アレックスは鼻息荒く話し出す。


「それで僕が話したいことなんだけど」

『うん』

「ミアのアパートのお隣さんのバッキー・バーンズさんって、フルネームはジェームズ・ブキャナン・バーンズ?」


スラスラとアレックスの口から出てきた言葉に目を白黒させる。




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