【MARVEL】This is my selfishness
第2章 2nd
そんな目で見つめられると勘違いしてしまいそう。自惚れてしまいそう。
バッキーの瞳の引力に惹き付けられて、その瞳に吸い込まれる感覚がする。
「ミア」
名前を呼ばれて現実に引き戻される。
あ、危ない…本当に吸い込まれる気がしてた。シュルル〜ってバッキーの瞳に入り込むかと思った!
『れ、連絡先、交換する!』
言葉をつまらせながらそう返事をすると、ようやく満足して貰えたのか、バッキーは満面の笑みを浮かべ、わたしの左手も解放された。
……まだバッキーの熱が残っている気がする。わたしの体温が上がっただけかもしれないけど。
お互いケータイを取り出し連絡先を交換すると、バッキーは「そろそろ部屋に戻るよ」と立ち上がった。
「ちゃんと鍵は締めろよ?」
『いつも締めてるよ。…わたしのこと子供扱いしすぎじゃない?』
「そういう訳じゃない。ただ…そうだな、心配になる。明日からはスタンガンとかも用意しとけよ」
じゃあな、と隣の部屋に帰って行った。
スタンガン?!あのバチバチ!ってやつ??
正解はスタンガンだったのか……いや、思いつかないよ、バッキー…。
一応明日の午前中にでも見に行ってみようかな…?
To be continued...