第58章 情交 ※
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臓器の配置を変えられてしまうんじゃないかと思うほどの圧迫感で、途中視界に砂埃が舞うような状態になり、深い眠りに落ちたような感覚だった。
ただ、口内をこじ開けられて目を覚ますと、やはりその凶暴な男性器は私の中に埋め込まれたままで、意識が飛んだのはほんの一瞬だったのかと理解した。
「―――――は、ぁ………。」
「―――――ナナ。繋がった。見えるか?」
目を開けると、エルヴィン団長は息を弾ませて、支配の色を滲ませた嬉しそうな蒼い瞳で私を見つめていた。
「……やっ、見たく、ないです…………っ………」
ちらりとその結合部に目をやると、とてもグロテスクで厭らしく、私は耳まで真っ赤にして顔ごと横に背けた。
「俺はまじまじと見たい。――――――ずっと、君の体温と君の肌と―――――この匂い、君の中の感触も想像することしかできなかったからね。」
「っっっ……!い、いやらし、すぎます……っ………!―――――ひ、あ………っ……!」
「――――知ってるだろ?俺は好奇心が旺盛なんだ。」
その言葉と同時にエルヴィン団長の腰が引かれて、体内ごと引きずり出されるかのようにそれが入り口近くまで引き抜かれた。――――と思えば、容赦なくまた私の体内をかき分けて侵入する。
「―――――ッ…ぁ、は、ぁああっ―――――――――。」
また視界が弾ける。
「―――――あぁ……………くそ、たまらない………っ………!」
「―――――おなか、変に……な、………あぁっ………!」
「―――――そうだな、こんな乱暴にねじ込んだことなんてない。―――――だが、君が煽ったせいだよ。俺は大人な対応をしようとしただろう?」
「おと、なは………こわい、です………。」
「そういう君ももう大人になったんだ、これから大人の楽しみ方を存分に教えてあげよう。まずは、抜け出せなくなるような快楽を貪るセックスからだな。」