• テキストサイズ

【進撃の巨人】片翼のきみと

第50章 悋気




そして翌日、同じように幹部の皆さんが集まった会で、本格的な人選が始まった。

各々の隊編成案を出し合いながら決めていくようだ。






「――――――心配ないとか言っといて、しれっとナナを自分のとこに入れてんじゃん!!!!」



「あ?悪ぃかよ。見えねぇよりは見えてるところに置きたいのは当然だろうが。」



「開き直るんだ!」






ハンジさんがリヴァイ兵士長の背中をバンバン叩いて笑う。

私はどういう顔をしていいのかわからず、なんとなく恥ずかしくて少し俯いた。





「―――――ナナを側に置くことで、お前自身が私情を挟んだ行動に出る可能性は?」





エルヴィン団長から厳しい問が投げられた。
リヴァイ兵士長はため息をついてエルヴィン団長を睨む。





「―――――ねぇよ。こいつにも言ってある。最優先するのは当たり前に任務の遂行だと。」



「―――――なら、いい。」





エルヴィン団長は安心したように少し口角を上げた。

それから編成は滞りなく決まり、これからは装備や出立に向けての準備・手配諸々が忙しくなる。

せわしなく過ぎる日々の中だったけれど、日を追うごとに恐怖が熱い気持ちに変わっていく。



今度こそ、アウラさんに恥じない仕事をしてみせる。

/ 3820ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp