第48章 夜会前夜 ※
リヴァイさんを受け入れるその瞬間が一番好きだ。
繋がることを実感できるその感覚と、彼の眉間が寄せられて切なく細められる眼が好き。
それを宛がわれて力を込められる。身を裂かれることを期待したその瞬間、扉の外からいつもの明るい大きな声が飛んできた。
「ナナー??リヴァイ??髪型決まったーーー??」
鍵はかけている。扉が開いて目の当たりになってしまうことはないけれど、こんな淫らなことになっているなんてハンジさんは夢にも思わないだろう。
どうしよう、とリヴァイさんを見た時、確かに彼は笑った。
「―――――…ぅ…あぁっ………!!」
嬌声を誘うように一気に貫かれ、思惑通りに声が漏れた。思わず自らの口を塞ぐ。
「―――――ハンジ、てめぇの計らいのおかげで今まさに真っ最中だ。後にしろ。」
僅かに口元に笑みを残してリヴァイさんは扉越しにハンジさんに返答した。
「……えっ!!ちょ、そこで?!」
「あぁ、てめぇの汚ねぇ机でな。」
「えぇっ、ナナ大丈夫?!」
「…ぁ、……は…いっ…………、ん、ぁっ……!」
「……はっ、聞いてやるなよ、野暮だなてめぇは。」
「はは、確かに!じゃお邪魔しちゃ悪いから出直すよ。リヴァイ、ナナのドレス汚さないでよ?」
「……善処しよう。」
ハンジさんの足音が遠ざかる。
「汚すな、だとよ。」
「恥ずかし、すぎます……っ……、もぅ……!や……っ……。」
リヴァイさんは私の機嫌をとるように唇を舐め、そこから噛まれ、絡めとられて唇でも繋がる。