第47章 繙
「わ、笑いごとじゃないです!!!二度とエルヴィン団長のコーヒー、淹れませんよっ……?!」
「―――――それは困るな。そして―――――ははっ………エロじじぃとは恐れ入った。リヴァイの影響が甚だしいな。」
腹の底から笑いつつ、目じりに涙が溜まっていることを自覚した。本当に面白い、飽きない。
ナナが噛んだ、唾液に濡れる親指をぺろりと舐めるとまた爆発したように顔を赤らめる。
たまらなく、可愛い。
「もう、無理です……!心臓が持たないので………っ………これで、失礼します……っ!」
「はは、実に楽しかったよ。」
「~~~~~~~っ………!」
「では、良い夜を。」
ナナは書物をまとめて抱きかかえて、バタバタと出て行った。
―――――まだ時間はたっぷりある。
これからリヴァイとの関係性を見極めながら、徐々に徐々に侵略していく。
ああ、面白い。
まさかこの歳になって、15も年下の女性にこれほど興味が沸くとは想像もしていなかった。