第4章 再会 ※
私も身支度をして、宿の下まで降りると、エルヴィン副団長、ハンジさんに挨拶をした。
「本当に、ありがとうございました。」
「いつかまた会おう、ナナ。」
「そうだよ。シガンシナ区にいるんでしょ?壁外遠征の時には、よく立ち寄る場所なんだ。またきっと会えるよ。」
ハンジさんは更に耳打ちで、「調査兵団に興味があるなら、大歓迎だよ。」と言ってくれた。
そして私は、リヴァイさんの方に向き直った。
「リヴァイさん……会えて、嬉しかったです。」
「………ああ。」
「また、会えますか?」
「………さぁな。」
そっけない返答にも、もう肩を落とすことはやめた。あの幼い日に抱いた、彼と共に自由の空の下へはばたける可能性が見いだせたんだ。絶対に、この機会を逃さない。
「…そうですか。」
私はまっすぐにリヴァイさんを見つめて言った。
「では、リヴァイさんが私を必要とせざるを得ないほどに……私は私の武器を研ぎ澄ませます。いつか必ずあなたの横で、自由の翼を背負って、壁を越え、海を越えられるように。」
私の言葉に、三人は目を見開いた。
「待っててくださいね!!」