第41章 心奥　※

「―――――ベッドでお前を腕に抱いてると、脱がしたくなるな。」



「は？」





さっきまでお行儀よくしていたリヴァイさんが、急にいつものように私の上に覆いかぶさってきた。





「修行はどうしたんですか。」



「据え膳を食わねぇのも失礼かと思ってな。」



「―――――――――私が不安そうにしているから………？」





私の不意な質問に、リヴァイさんが毒気を抜かれたように目を丸くして、バツが悪そうに目を逸らした。

やっぱりそうだ。

エルヴィン団長のことで私が戸惑っているから。

どうにかしようとしてくれたんだろう。





「―――――………エルヴィンのところに行け、と言ってるわけじゃねぇぞ。」



「………はい。」



「本当はいつまでも俺のものであって欲しいに決まってる。」



「………はい。」



「ただ、お前は望むように生きていいと言いた――――――――」





言いかけるリヴァイさんの唇を塞いで、その身体を力いっぱい押し返す。

反転して、リヴァイさんの上に馬乗りになった。

驚いた顔で私を見上げるリヴァイさんを見下ろすと、束ねていない私の髪がリヴァイさんの顔にかかる。










「―――――据え膳なら、食べてくれますか？」









ジャケットを脱ぎ、リヴァイさんを見下ろしながらブラウスのボタンをゆっくりとひとつずつ外していく。





とてもとても恥ずかしい。





けれど、リヴァイさんが愛しい。





この想いをくまなく伝えたい。