第41章 心奥 ※
「――――――おい、ナナ、やめろ………。」
「………やだ…………。」
恥ずかしい気持ちを抑えながら、リヴァイさんの耳元に舌を這わせる。
「――――――溜まってんだ、暴走する………っ………またお前を……滅茶苦茶にしてしまう……っ………。」
私から目を逸らして抗うリヴァイさんの顔を無理矢理こちらに向き直させて、舌を差し込むようなキスをする。
その合間に、甘く囁く。
「―――――滅茶苦茶に……され、たい――――――。」
「―――――クソが、抗えるわけねぇだろうが………っ……!」
両腕で身体が折れるんじゃないかと思うほど強く抱かれ、頭を押さえつけられて唇を食べ合う。
自らはだけさせたブラウスは簡単に脱がされ、あらゆる肌を吸われると赤い跡が散っていく。
「あっ………ぁ……っ………。」
「―――――我慢してやってるこっちの気も知らねぇで―――――いつからそんな悪い女になったんだ、お前は―――――」
「―――――私が悪い女になったなら……っ……開花、させたのは……っ……リヴァイさんです……っ、………責任、とって、くださいね………?」
リヴァイさんの顔を手で包み込み悪戯に笑うと、リヴァイさんも目を細めて笑った。
「――――――望むところだ―――――。」
私たちは懲りもせず、お互いの体温を感じながら何度も何度も心の奥から沸き出でる想いを言葉に変えて交換した。
“愛してる”その言葉の意味が、以前のようにただ甘いだけのものではなく、苦みや痛みも伴って新しいものに変わっていく―――――それが、嬉しかった。