第41章 心奥 ※
「どいつもこいつもしょうもねぇことをよく見てんだな。ここ一カ月で、ナナと別れたのなら付き合って欲しいと何人から言われたかわからねぇ。……クソだりぃ。」
「えっ。」
「あ?」
なんだかちょっとショックだ。
分かっていたんだけど、リヴァイさんが大変モテるということは。
「………兵士長は大変おモテになるんですね………。」
「………なんだよ、なに拗ねてんだ。」
私は思わずリヴァイさんに抱き着いて胸に顔を埋めた。
「………おい。修行中だって言ってんだろ。くっつくな。」
「………無理です。――――というか修行中ならこれくらい耐えてくださいよ。」
「妬いてんのか?」
その言葉に思わず否定したくて顔を上げてみるけれど、否定できるはずもなくただ頬が赤く染まっていくのがわかった。
「妬く必要もねぇだろ。」
リヴァイさんは馬鹿馬鹿しいとばかりに言った。
「??」
「俺にはお前だけだ。」
その言葉が嬉しい。
けれど、私も言わなくてはフェアじゃない。
私は息を飲んで、あの話題を切り出した。