• テキストサイズ

【進撃の巨人】片翼のきみと

第39章 認容




―――――――――――――――――――

久しぶりに兵舎の自室の鍵を開ける。

誰もいない部屋でベッドに倒れ込んだ。

身体が痛くて、重い。

エルヴィン団長に心配されるほど、私は酷い顔をしていたのだろうか。

ベッドに身体を預けながら、昨日の事を思い出す。

私は自分で思うより強く、リヴァイさんに依存していることに気付いた。リヴァイさんもまた、私に強い執着がある。



―――――私たちは似た者同士だ。



埋め合っていられる時は良い。

でも、噛み合わなくなると、途端に崩れてしまう。

こうやってこの関係は続いていくのだろうか。

崩れて、また組み直して、元の私たちより少しでも良いものになれれば良いのに。



私はそのままゆっくり目を閉じた。



やがて、身体が温かくなったことに気付いて目を開けると、そこには掛布団の無いベッドに横たわるリンファがいた。

リンファの布団は私に被せられていた。



「………おはよ。珍しいね、こんな時間にナナが眠るの。疲れた?」

「―――――うん。」



リンファの顔を見ると、ホッとする。



「晩飯行ける?」

「………今日は、いいや………。」

「そっか。なんか元気ないね。私にできることあったら言いなよ?」

「………食事終わったら、話、聞いてくれる……?」

「当たり前だろ。すぐ帰ってくる。」

/ 3820ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp