第37章 哀悼
数か月ぶりのナナの唇は甘くて、脳内が痺れる。
啄み、唇を噛む悪戯な口づけを交わすと、ナナがはぁはぁと息を荒げた。
そこまで攻めたわけでもないにも関わらず、その目は潤んで蕩け、俺を誘う。
「―――――心臓、飛び出そうです…………。」
「………あ?」
「ドキドキして、しまって………。せっかく少し、リヴァイさんの色気に耐性ができてきていたのに、リセットされてしまったみたいで………。」
あたふたと目を逸らして少しでも身体を引き離そうとする姿に、余計に俺の中の欲が増幅する。
「―――――もういいだろ、俺の家は。気が済んだか。」
「は、はい………。」
「―――――用事も済んだ。これから、お前を補給しようと思うんだが。」
「補給………?」
「ちょうどここらには、お前を連れ込めるそういう宿が集まってることだしな。」
ナナは察したのか、顔をさらに赤らめて俯いた。