• テキストサイズ

【進撃の巨人】片翼のきみと

第37章 哀悼




「取っ手を持たずにカップの口を持つのって、それが関係しているんですか?」

「……………。」

「いつも不思議に思っていて。……私はあの持ち方がとても、好きなんですけど。」



俺のカップの持ち方はいつから今のようになった?さすがに思い出せねぇが、思い出せねぇほど昔からなんだということはわかる。



「………そんなわけあるか……と……思ったが………そうかもしれねぇ………。」

「――――――リヴァイさんのルーツを少し知れて、嬉しいです。」



ナナはまた、笑った。



「こんな下らないことでもか?」

「はい。だって、リヴァイさんは私の子供の頃を知っているのに、私は知らないなんて不公平じゃないですか。もっと聞きたいくらいです。」






その言葉に、俺の我慢してきた欲が好機だと囁いた。

付け込むなら、今だと。






「―――――そういえば色々思い出してきたな。」

「本当ですか?たくさん話してください!」









「――――――話してやるよ。このあとベッドの中で、たっぷりと。」








ナナはピクッと肩を震わせ、頬を染めて目を開いた。

逃げられないようにナナの腰を抱き、その唇を食らおうとすると、ナナはわずかに抵抗した。






「あ、のっ………ちょっ……お母様が空から見てる、かもしれないですし……!」






「――――空から見てるんなら、これまでのお前の痴態も見られてんだろうが。もう遅い。」






「そんな……っ――――――――ん…………。」




/ 3820ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp