• テキストサイズ

【進撃の巨人】片翼のきみと

第4章 再会 ※




「ガキの来るような場所でもねぇし、ガキに話す内容でもねぇ。第一酒も飲めねぇだろうが。ガキは帰ってクソして寝ろ。」

「……ガキじゃ、ありません!!私、もう十七です!!」

「ガキだろ。」



俺が即答すると、ナナはムッとした顔をしてハンジが手に持つ酒を奪い取った。



「ハンジさん、ちょっと失礼します!」

「えっ?!ナナ、それっ……結構キツい………!」



ナナはハンジから取り上げた琥珀色の液体を、一気に飲み干した。



「……ほらっ………お酒だって……飲めます。リヴァイさんがどうしてもダメだと言うなら、エルヴィン副団長に直接お願いしてきます!」

「おい……!」



ナナは慣れないヒールで、エルヴィンを探してフロアに戻った。



「あ~あ。あなたが取り付く島もないような言い方するからだよ。いいじゃない、彼女も行ったってさ。……どうしてダメなの? 」

「あいつは………。」

「ん~?」



ハンジが俺の顔を覗き込む。



「下手な事をあいつに言ったら、ただじゃおかねぇぞ。あいつは絶対に調査兵団には入れない。」

「えぇぇええ!!彼女、あの噂の才女でしょ?最年少で医師になったって言う……医学的知識があって、若くて………しかも壁の外を見ようとしている。逸材じゃないか!!彼女の力があれば、医療班も強化できる……もしかしたら、巨人の研究でも力を貸してくれるかも………」



ハンジが目を輝かせてブツブツ言っている。
ため息をついて腕を組む俺に向かって、嬉しそうに笑顔を向けた。


/ 3820ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp