第4章 再会 ※
「ガキの来るような場所でもねぇし、ガキに話す内容でもねぇ。第一酒も飲めねぇだろうが。ガキは帰ってクソして寝ろ。」
「……ガキじゃ、ありません!!私、もう十七です!!」
「ガキだろ。」
俺が即答すると、ナナはムッとした顔をしてハンジが手に持つ酒を奪い取った。
「ハンジさん、ちょっと失礼します!」
「えっ?!ナナ、それっ……結構キツい………!」
ナナはハンジから取り上げた琥珀色の液体を、一気に飲み干した。
「……ほらっ………お酒だって……飲めます。リヴァイさんがどうしてもダメだと言うなら、エルヴィン副団長に直接お願いしてきます!」
「おい……!」
ナナは慣れないヒールで、エルヴィンを探してフロアに戻った。
「あ~あ。あなたが取り付く島もないような言い方するからだよ。いいじゃない、彼女も行ったってさ。……どうしてダメなの? 」
「あいつは………。」
「ん~?」
ハンジが俺の顔を覗き込む。
「下手な事をあいつに言ったら、ただじゃおかねぇぞ。あいつは絶対に調査兵団には入れない。」
「えぇぇええ!!彼女、あの噂の才女でしょ?最年少で医師になったって言う……医学的知識があって、若くて………しかも壁の外を見ようとしている。逸材じゃないか!!彼女の力があれば、医療班も強化できる……もしかしたら、巨人の研究でも力を貸してくれるかも………」
ハンジが目を輝かせてブツブツ言っている。
ため息をついて腕を組む俺に向かって、嬉しそうに笑顔を向けた。