第4章 再会 ※
「あっ、いたいた、リヴァイ!!!」
フロアのほうから、能天気な声がする。
ハンジは酒を手に、上機嫌で歩いて来る。
「えっ、お取込み中?!……また、えらく綺麗な子を捕まえたねぇ。」
ハンジがナナを見てニヤニヤする。
「あっ………、初めまして、ナナ・オーウェンズと申します。」
「こちらこそ初めまして、ナナ!ハンジ・ゾエです。調査兵団で、巨人の研究をしてるんだ。」
「調査兵団……!女性でも、入団できますか?」
「もちろん!性別なんて関係ないよ!珍しいなぁ、ナナ、調査兵団に興味があるの?」
ナナを調査兵団に入れたくない俺にとっては、嫌な話の展開だ。
「おいハンジ。なんか用があったから来たんじゃねぇのか。」
「あぁ、そろそろお開きだよ。せっかくの王都だし、次の作戦会議がてら、もう一軒寄って帰ろうってエルヴィンと話しててさ。」
「あぁ………別に構わねぇが………。」
嫌な予感がして、ナナの方を見る。案の定、目を輝かせている。
「あのっ!!それっ、私もご一緒しては……いけませんか?!」
「もちろ……!」
「だめだ。」
ハンジの言葉を遮って、威圧的に制止する。