第27章 海容 ※
肉のぶつかり合う音が鳴る。
それは暴力的で、加虐心を煽る。
―――――奥を突きすぎると痛いのか、わずかに身をよじるナナを押さえつけた。
「あぁ…………戻れねぇよ、もう……お前を知る前には………!」
「―――――――――っ………。」
ナナの身体がびくびくと小刻みに震え、ぐったりとしたナナは辛うじて意識はあるものの、焦点が定まっていない。
滴りそうなほどの水分を含んだ口元のクラバットを外してやると、半開きの唇から涎が一滴流れ落ちた。それを舐めとり、唇を塞ぐ。
両手を拘束していたベルトも外すと、細い手首に赤い跡が残っている。
「もう出来上がってるところ悪いが、まだだ。」
ナナの片足を大きく持ち上げ、俺の熱を欲しがるようにぱくりと開いたそこへまたねじ込む。
「――――――ぁ………ぅあっ………!」
ギシギシとソファを軋ませ、ねっとりと抜き差しをしてナナを味わう。
「………くち、枷は…っ……んっ………嫌、で、す……っ……!あっ…んぅ……っ…!」
「……声が、出せねぇと……っ……辛いか?」
「ちが………な、っ…まえ……ひぁっ……、呼び、た……い……っ……。」
「あ………?」