第27章 海容 ※
「んっ、ふっ、んぅっ、うぅ……っ、んむっ、んっ、ぅんっ…………!」
ナナの髪が踊る。
両手を拘束されて口を塞がれたまま、俺が突き入る度に声にならない声を漏らす。
白くしなやかな両脚を大きく広げて押さえつけると、顔を羞恥に燃やしながら目を固く閉じる。いつもなら手で顔を隠してしまうが、手を拘束されていてそれすら許されず、目尻から涙が零れ落ちる。
口を塞がれ、自由を奪われ、めちゃくちゃに犯される、そんなトラウマじみたものすら、こいつの中に残るのは全て俺であればいい。クソ野郎共のことなど、記憶も感触も吹っ飛べばいい。俺のこのナナへの執着は、もはや狂気に近いかもしれない。
ナナの敏感な突起をこねながら奥を貫く、を繰り返すと、律動の度に身体をびくびくと小さく跳ねさせる。
いつもその快感に攫われることに怯えて俺の手を制してくるが、それも出来ず、ただ俺にされるがままに、いいようにイかされ続ける。
一際大きく身体を逸らし、俺を締め出そうとするかのように中が収縮する。
「んーーーーーーっ……!~~~~っ、ふっ、うぅぅ……っ――――――――。」
「………イったか。」