第27章 海容 ※
「―――――今日の、奴らには何をされた?」
「…………っ………。」
「なぁ、こうやって押さえつけられたのか?」
ナナの両腕をまとめ掴み、自由を奪う。
「……も…………もう………やだ………っ………。」
「答えろ。」
「……………こ、こわかっ……た………。」
「何が怖かった?」
ナナはひっくひっくと小さく泣き出した。
「口、と、手を縛られて……抵抗、できな……くて……っ……、大勢の手が、伸びてきて……っ!」
「………そうか。」
俺はナナの髪に結ばれたクラバットを抜き取ると、ナナの口に宛がって結んだ。
「んむ……っ……!」
ナナの動揺と恐怖を宿した顔に興奮が沸き上がる。ベルトを外し、そのベルトでナナの両腕を頭の上できつく締めあげた。
「ん―――――っ………!」
「――――はっ、…………クるな、これは。」
ナナを見下ろす俺はどんなに歪んだ顔をしていただろう。
「『リヴァイさんなら』お前はどうなってしまうのか―――――――、試してみようか――――――ナナ。」
低く囁くと、少し怯えた表情を見せたあと、受け入れたのか諦めたのか、ナナはぼんやりと俺を見上げていた。
―――――――堕ちてこい。壊れるほどに愛してやる。