第24章 誕生日
「すごくすごく嬉しい。大事にする!!」
「……兵長のクラバットには負けるけど、たまには、つけてよね。」
「もちろん……あ、ねぇ、私の髪、これで結ってくれる?」
「あぁいいよ。」
ベッドに腰かけて、リンファが私の髪を梳く。
「ふわふわでキラキラで、あんたは髪の毛まで綺麗だね。」
「……そうかな。私はリンファの黒髪がすごく綺麗だと思うよ?」
『無いものねだりだね。』
二人で重なったその言葉にまた笑いあう。
「――――――来年も、こうしていられるかな。」
「さぁ………先の事はわからねぇけど……こうして、いられたらいいな。」