• テキストサイズ

【進撃の巨人】片翼のきみと

第22章 朋友




食事を終えてから少しまた街をぶらぶらする。年頃の女の子らしく、雑貨や化粧品を二人で見ながら時間を過ごす。

ふと、リンファが深い赤の口紅に目を止めた。



「綺麗な、色………。」

「ほんとだ。」

「化粧って、どんなのだろ………。」

「……私もほとんどしたことないし、よくわかんないや。」

「綺麗に、なれるかな?」

「リンファがお化粧したら、もっともっと美人になっちゃうね。」



私の言葉にリンファは少し頬を赤らめたが、手にとった紅は結局置いてしまった。



「……いや、あたしには似合わない。ナナの方が似合う、きっと。」



そう言って先にお店を出て行こうとする。



「あ、もう少しだけ見てていい?」

「いいよ。外で待ってる。」





私たちは日が暮れる前に兵舎に戻った。



「リンファ、今日はありがとう!」

「いや、あたしも楽しかった。これからプレゼント渡すの?」

「うん、今日はすごくたくさんの仕事をしてるって言ってたから、手伝って……終わったら、渡そうかな。」

「そっか。――――――でも今日はちゃんと部屋に戻りなよ?」

「!!」



リンファは真っ赤になった私を見て、ヒヒっと悪戯な笑みをうかべた。

/ 3820ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp