第251章 〈After atory〉紲 ※
「――――お前がそう言うのなら、今日は ”セックス” じゃなく ”交尾” をしようか。」
はっ、とサディスティックで妖艶すぎる顔をして、リヴァイさんは笑った。
ぐん、と引きずりこまれるような色を発して、それに感化されたように私の心臓は激しく収縮する。
「なぁナナ。お前はどうしたい?」
「な、なにが違うのでしょうか……?!」
「――――………。」
リヴァイさんは私の問に対して、目線を斜め上にあげた。
何が違うと問われて、考えているらしい。そして考えた結果口に出された言葉に、血の気が引いてぞくりと背中を撫で上げられるような心地になった。
「―――――理性の有無、だろうな。」
「…………!」
自分で言ってみてリヴァイさんは火がついたのだろうか、ギラリと獰猛な目をして、私の両手首をソファに力強く押し付けた。
「―――――理性なんてぶっ飛ばして、本能のまま求めろ。俺を。」
「も……だめ………」
「煽っといて嫌だのダメだのは言わせねぇ。」
「……違うの、リヴァイさんの……その目は……もう、それだけで……」
「なんだ。」
「―――――飛びます、理性………。」
「―――――まだまだそんなじゃ、足りねぇよ。」
その一言にぞくりと体を震わせる。
―――――怖いんじゃない。
歓喜の震えだ。