第21章 耽溺
「……それにしても生理ってのは厄介だな。」
「………あれ、もしかして今日、期待してました?」
「当たり前だろ。どんだけ我慢してると思ってんだ。」
「――――――あ。」
「なんだ。」
「そういえば一つ聞いてみたいと思っていたことがあるんです。」
「……なんだ。嫌な予感しかしねぇが、一応聞いてやる。」
「リヴァイさんは、幼女に対して性的嗜好があるのですか?」
私の問に、リヴァイさんが飲んでいたお酒を吹きだした。
「………汚いです。」
「なにを……言ってんだお前は………!」
あ、青筋が立つくらい怒ってるのは珍しい。リヴァイさんがわなわなと震える。
「初めてした時、………『八年待った』って言ってたので……私が10歳の時、ということは出会った時からそういう対象で見てたのかなと。」
「………おいそりゃあやべぇ奴じゃねぇか………。」
「あっ、はい、なのでもしそういう趣味がおありなら………なんとか私で我慢してもらえないかなと。うん、例えば幼くしてみますよ?髪型とか……。」
私は髪をツインテールにして見せた。
「お前は馬鹿なのか?」
「心外です。まじめに話してるのに。」
「もういい。終わりだ、この話は。」
いつものごとく目元を手で覆って、そっぽを向いてしまった。