• テキストサイズ

【進撃の巨人】片翼のきみと

第251章 〈After atory〉紲 ※




水を置いておけるようなサイドボードに目をやると、ほんのわずかにそのサイドボードの引き出しが開いている。



「………なんだ?」



そっとその小さな引き出しを開けると、中には一枚の小さなカードが入っていた。カードを手に取ると、メッセージが書かれている。俺はそのカードを一読する。



「………ちっ………。」



くしゃ、とそのカードを丸めてポケットに突っ込んだその時、ナナの足音が聞こえた。コンコン、と小さく控えめにノックされたことに返事をすると、小さく扉が開いてナナが顔を出した。



「――――リヴァイさん?紅茶入りました……。」

「ああ。」

「なにしてるんですか?」

「ベッドを整えてた。」

「―――――………。」



ナナは俺の言葉を聞いて、なぜか目を開いた。



「あ?どうした?」



そして吹きだすようにしてふふ、と小さく笑う。



「なんだよ。」

「いえ?――――月が綺麗です。せっかく綺麗にしたテラスで頂きませんか?」

「………ああ、悪くねぇ。ただし体を冷やすなよ。」

「ふふ、はい………。」


/ 3820ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp