第251章 〈After atory〉紲 ※
食事を終えてすぐ、ナナは何かを急くように片づけを始めた。カチャカチャと食器を下げて洗おうと袖口をまくる。
「おいナナ、俺がやる。お前は座ってろ。食ってすぐ動き回るんじゃねぇ。」
「大丈夫ですよ、過保護すぎますリヴァイさんは。」
「俺がやったほうが早いぞ?」
「……でも、私がやりたいんです!」
「…………。」
なぜかムッとしつつナナが俺の方を見る。
……まぁそこまで言うなら……仕方ねぇかと引き下がることにした。
「――――なら食後の紅茶を――――」
「私が淹れます!!」
「あ?お前は洗いものしてんだろ。別に俺の手が空いて―――――」
「私がやりたいの……!」
「……そうか、なら頼む。」
よくわからねぇがいつも以上に頑固だな……。
これ以上俺がやると言ってもこういう時のこいつはまるで聞き耳を持たねぇからな。何が引っかかってんのか知らねぇが、様子を見ることにするかとため息と頬杖をつきながらキッチンのナナを見ていた。
あぁそうだ、この間にベッドを整えておくか……。
俺がやるといちいち言うとまた『私が』とか言いやがるからと、俺はそっとベッドルームに移った。