第251章 〈After atory〉紲 ※
本当にリヴァイさんは、家族や妻という存在を得たことが嬉しいんだと、こういうところで垣間見える。
私はここ最近ずっとリヴァイさんの寝顔を見ていない。
私が眠るまで髪を撫でてくれて、朝目が覚めれば必ずと言っていいほど射し込む朝日に目を細めながらも私の寝顔を見つめながら髪を撫でているから。
目を開けた時に大好きな人が当たり前のようにそこにいて……愛情を眼差しに込めながら私を見つめてくれている。
――――幼い日に憧れたその瞬間が毎朝、訪れる。
毎朝死んでしまうんじゃないかと思うくらい、幸せな目覚めだ。
それにリヴァイさんが仕事から帰った時に出迎えるエイルを心底愛おしそうに抱き上げるあの瞬間や、エイルの幼稚園に保護者として参観に行った時も……、どこか恥ずかしそうでほんの少しそわそわした様子だけれど、たまらなく嬉しそうに……眉を下げるんだ。
「図星でしょう?あなた?」
「……そんなに余裕ぶってられんのか?おい。」
いひひ、と悪戯に茶化した笑いをリヴァイさんに向けると、リヴァイさんは私の顎をぐい、と自分の方へと引き寄せて無理やり乱暴に口付けた。
「~~~~ん、ふ、っ……!」
私の口内の奥まで舌を侵入させる厭らしすぎるキスをしながら胸の先をまた攻められる。
右手は人差し指と中指がないのに、器用に親指と薬指で膨らんだ乳首を器用に摘まみ上げられてしまう。敏感に隆起したそれを親指で弾いて転がされるだけで腰が揺れるほどの快感が襲う。
このままだとまずいと、リヴァイさんの左腕をぎゅっと制するように掴んでみても、まるでなんの抵抗にもならないように胸から臍の上を滑って下腹部へと降りていく。
私のそこはもう、期待で蜜を垂らしていた。