第251章 〈After atory〉紲 ※
「――――まぁ」
「はい?」
「あながち間違いではない。悪くねぇ。そそる。」
「否定しないんだ!」
真面目な顔で肯定するリヴァイさんがおかしくて、大きな声をあげて笑ってしまう。
――――と、それを黙らせるみたいにリヴァイさんはぐい、と私の体を引き寄せて唇を塞ぐ。
「――――んっ………」
くちゅ、ちゅぱ、と舌と唇が触れ合う音がして、一気に空気が変わる。
「――――お前は誘うな、いつもいつも。」
「……ぁ、別に……っ……誘っ……、ん……っ………」
リヴァイさんは私を背中から抱きしめるようにして、服の上から胸を優しく愛撫する。やがてその手はエプロンの中に滑り込み、シャツの裾から侵入して素肌を滑る。
相変わらず厭らしい手つきで知り尽くした私の体を的確に撫で上げては優しく摘まんで、弄ぶ。
………だけど何か、いつもと様子が少し違う……気がする。
あぁそうだ。
今日はなぜか、服を脱がさない。
「……リヴァ、イさ……ん……。」
「なんだ。」
「今日は、なんで……服、脱がさないんですか……?」
「あ?脱がされたいのか?露出癖もあるのかお前。」
「ちがっ……、そうじゃ、なくて……!」
リヴァイさんの手が意地悪く、エプロンの胸元ををぐい、と寄せると、エプロンの脇から胸が晒される。
「ひゃっ?!」
ぷるんと飛び出した胸の先を指先でつまんではこりこりと潰すように刺激され、思わず恥ずかしい声が出てしまう。
「んっ、あっ……や、っそこ………!」
「お前のエプロン姿、悪くねぇからな。もったいねぇだろ、脱がすのが。」
「………あっ……、わ、かった……。」
「なんだ?」
「………妻っぽい、からですか……?エプロン……。」
「…………。」
――――きっと図星だ。
リヴァイさんの手が止まって、わずかに照れたように俯いて黙った。