第249章 〈After story〉証
「お母さんのことも、そして私のことも、ずっと愛して守っていくとちかいますか?だった。」
頬を赤らめながら、こいつはこいつでまたクソほど可愛いことを言いやがる。なんだこの生き物は……。
ふっと笑みがこぼれるとナナと目が合って、お互い柔く笑んだ。
「あぁ、誓う。俺にとってナナはこの世で一番大事な女で―――――」
「私は?!」
「そう急くな。」
食い気味に俺の服の裾を引っ張って訴えてくるエイルの頭をぽんぽんと撫でる。なんと言い表したらいいのか少し考えたが……いまいちしっくりくる表現が思いつかず、最もシンプルな言葉を選んだ。
「――――お前はこの世で一番大事な………幼女だ。」
「幼女……!」
ナナが吹き出して笑った。
「なんだナナ、文句あんのか?」
「いえ、だってリヴァイさん幼女趣味はないってあれほど……!」
「馬鹿言え、それはそうだ。これは紛れもない家族としての愛情だ。」
「そっか、安心しました。」
「ねぇなに、ようじょって何?!」
むぅ、と唇を尖らせて俺の服を引っ張るエイルのご機嫌をとるように、髪をさらりと撫でてから頬を指ですりすりと撫でる。こうするとエイルは途端にご機嫌に目を閉じて心地よい、という顔をする。
「お前は世界で一番大事な “女の子” だと言った。」
しゃがんで目を合わせてエイルに言うと、たまらない照れ笑いを見せてくれる。