第249章 〈After story〉証
「――――あなたに血のつながった家族を作ってあげられるのは、私だけだから……。」
「お前がいればそれでいい。それに……エイルを娘のように思ってる。」
「はい……。」
「お前の母親が言っていた。『血の繋がりなど関係ない』と。俺も最初は半信半疑だったが……エイルと過ごすうちにわかった。本当に関係なかった。俺はエイルを家族として、娘として愛しているらしい。」
「それは、嬉しいです。」
「もとよりお前とも他人だしな。」
「ふふ……確かに、そうですね。」
リヴァイさんは私の体を大事そうにブランケットで包んで温めて、その腕に抱いてくれる。背後から抱きしめるように私を腕に包んで、耳元でそれを囁いた。
「――――他人ではなく番だと、夫婦だと……その証を手に入れに行く。」
「え………?」
「午後から出かけるぞ。」
「…………??」