第249章 〈After story〉証
「――――あなた。」
「!!」
私が熱っぽく呼ぶと、リヴァイさんはまるで思春期の少年のような顔をする。きっと……リヴァイさんにはもともと家族を持つ未来は、想定していなかったものなんだ。
だから……私と一緒で戸惑っていて、でも新しい発見に胸をときめかせて毎日を……生きている。
きっと私と同じ。
それが嬉しい。
「ふふ……、なんだか照れますね。」
「……あぁ……いわゆるお前は新妻ってやつで……響きがエロいな。」
「なんでもエロくしないでください。」
「うるせぇ、お前が誘ってんだろ、その目も……表情も、声も。」
「――――バレました?」
「ぐずぐずにしたくなるな。」
「――――いけない旦那様ですね……。」
「淫乱妻をどうしてやろうかと今俺はわくわくしている。今日も愛らしく鳴けよ、ナナ。」
「―――――はい……リヴァイさん……。」
まだ時折、貧血は起こる。
あまりに激しいと眩暈を起こすから……リヴァイさんは口ではとても物騒なことを相変わらず言うけれど、体を交える時には驚くほど、以前に輪をかけて優しい。
リヴァイさんは前に『もう溶けなくていい』って言ったけれど、結局はとろとろに、甘く甘く溶かされてしまう。