第248章 〈After story〉腕 ※
「そういやお前の自慰鑑賞も途中だったしな。まずはそれか。」
「自慰鑑賞って言わないでください……!」
「次はちゃんと最後まで見せろ。本気のヤツだ。」
「…………エロじじぃ。」
「ちなみにエルヴィンには見せたことがあるのか?」
「あ、あるわけないでしょう……?!」
「なるほど、俺が “初めて”か 。」
「は、い……。」
「――――悪くねぇ。」
「あっそうか。」
「なんだ。」
ナナが急にハッと目を大きく開いて、俺の顔をずい、と覗き込んでくる。――――可愛いんだよクソが、さっそくもう一戦誘ってんのか。
「――――リヴァイさん、こういう “平和な毎日” を過ごすのが初めてで……何がしたいかとか、どうしたいかとかがまだわからないんですね?」
わかっちゃった、とでも言いたそうに知ったかぶりの顔をする。平和な毎日どころか、愛する家族と共に生活するということも、何もかもが初めてだらけだ。
「うるせぇよ。お前もだろうが。」
「はい!」
「なんで嬉しそうなんだ。」
「――――だってこれから先は、ずっとリヴァイさんと “初めて” を一緒に経験していけるなんて思ったら……嬉しいです。」
「……あぁ、間違いない。」