第248章 〈After story〉腕 ※
「もうもどかしいはずだが。胸だけで満足か?」
「………っ………。」
「そんなわけねぇよな。」
リヴァイさんの目が、いやに楽しそうで……私の卑しい奥の奥までも見透かしてしまいそうに、寸分も目を逸らさずに私を見てる。
「脚を開けナナ。俺に見えるようにやれよ、ちゃんと。」
「~~~~……っ………!」
恥ずかしい、恥ずかしい。
でも、逆らえない。
彼のこの命令の先には、とんでもない快楽が待っているってもう、教え込まれている。枕に背を預けて、少し体を起こした状態で恐る恐る脚を少しだけ開くと、リヴァイさんがもうすでにじっとりと湿り気を帯びた秘部のふくらみを、指でつつつ、と撫で上げて、くん、と鼻を鳴らした。
「――――エロい匂いが、もうここまで漂ってる。」
「んっ……!」
ただその言葉と指一本の刺激で、体に電気が走ったようにビクン、と揺れてしまう。その拍子にネグリジェの裾がはらりと腿まで落ちて、密かに腿を飾ったレースの黒いリボンが露わになった。
それを目にしたリヴァイさんは、あの日のように興味津々にそのリボンを指でくいっと引っ張った。
「なんだこれは。」
「……っ……ガーター……リボンって、いって……」
「俺に見せるために飾ったのか?」
悪くねぇ、って言いたい顔をしてる。
満更でもなく、お気に召したようだった。
「……前にリヴァイさん、ガーターベルト……好きそう、だったから……それに……。」
「それに?」
「………傷跡、隠せるかなって思って……。」
その理由は本心だ。
リヴァイさんにはなるべく綺麗な私しか見せたくないもの。
――――でも、この私の言葉にリヴァイさんが返した言葉に私は驚いた。
「――――俺のためか。」
「――――………。」
リヴァイさんはそっと幅広の黒レースのガーターリボンの下に指を指し込んでその傷跡をそっと撫でた。