第248章 〈After story〉腕 ※
リヴァイさんの言葉で魔法にかけられたみたいに、体が言うことを聞いて従順に動いてしまう。リヴァイさんのシャツの襟元に顔を埋めると……とっても落ち着く。すん、と大きく鼻から息を吸うと、落ち着くと同時にすごく……くらくらする。キスをする時も、体を重ねる時も……目を閉じていてもリヴァイさんの匂いだけは絶対にそこにあるから……もう私の中で、蕩けるほどの快楽とリヴァイさんの匂いは結び付けられてしまっているみたいだ。
ネグリジェの肩紐が肩から落ちて……肌を簡単に覗かせるような胸元から、恐る恐る手を差し込む。右手で自らの左胸をふに、と掴むと……リヴァイさんが薄ら笑いを浮かべた表情でそれを、鑑賞している。
触ってくれない。
目の前にいるのに……もどかしくてもどかしくて、願望を込めて、いつものリヴァイさんの触れ方を思い出しながら同じように再現してみる。最初は優しく柔らかに撫でるように胸をもみほぐして、徐々に興奮と共にその手に力がこもる。
ぎゅ、と強く握られると……私の意志とは別に、指の間に厭らしく尖った先端が刺激を求めるように主張してくる。
「――――っ……あ………。」
「…………。」
リヴァイさんの目を見られない。
刺さるような視線はいつも、目だけで私をおかしくする。一人で自分の火照った体を触って感じて……慰めるなんて痴態を、目の前でリヴァイさんが見てる……。それだけでもたまらないのに、私の大好きな低く甘い声でさらにその行為を推し進めようとしてくる。
「……すげぇ勃ってるな。そこも弄れよ。」
言われるがままに、固く尖って快楽を最大限に感じようとしているかのようにぷくりと充血した乳首を指先できゅ、とつまんでみる。
「……ふっ………!」
声が漏れ出る。
つまんで、リヴァイさんはいつも……厭らしくそこを、舐める。器用に舌先で転がしながら口内で神経の集中しているそこを、吸われると……また感度が増してしまって、胸への刺激はその後の挿入の準備を促す。
じゅく、と体の内側から粘液が溢れるのがわかった。