第246章 愛 <完結>
「あぁもう、いちゃいちゃしないで!!」
「あ?別にいちゃいちゃしてねぇぞ。その気になったらもっとすげぇ――――」
「~~~っリヴァイさん!!!!」
エイルの前でとんでもないことを言い出すから、思わずその口を両手で塞ぐ。
その指に光る指輪が目に入って……少し、頬が熱を持つ。
そんな私たちを見て、エイルは目を輝かせている。
「ちゅうする?ねぇする?」
エイルが興味津々な顔で下から私を見上げてくるから、思わず赤面する顔を両手で覆った。
好奇心が旺盛なことはとても良いんだけれども、こういうところは本当に……エルヴィンに似てて困る。
絶対私が狼狽えるのを見て面白がってる……。
「……しません……。」
「するわけねぇだろ、ガキの前で。」
リヴァイさんも呆れ顔で私を車椅子にとん、と座らせた。
「ちぇっ、かんさつしたかったのになぁ、こんどこそ。」
「――――しなくていい………。」
「お前はハンジか。」
「??だれ??はんじさん。」
リヴァイさんが零した言葉に、エイルがきょとんとする。
リヴァイさんはふ、と優しい笑みを零して、エイルの頭を撫でた。
「――――俺達の大事な奴だ。帰ったら……話してやる。」
「ほんと?やくそくね!!」
「ああ。」