第240章 結末
アルミンと兵長が、私がエレンの元へとたどり着く手助けをしてくれた。
超大型巨人と化したエレンの口の中に見つけたエレンは……私の方へと、目線だけをそっと向けた。
澄んだ瞳だった。
すべての苦難から解き放たれる時が来たという安堵のような、すべてを受け止めてくれる誰かを待ち続けて焦がれているような……
その瞳はまるで……『来てくれた』と、言っているみたいで、すべてを理解した。
あなたが待っていたのは私だと。
あなたは、確かに私を愛している。
――――だから迷わず私はやれる。
あなたの望みを、この手で叶える。
大丈夫、いつだってあなたの心は魂は私の元に帰ってくる。
そう、信じられるから。
―――――長かったね、苦しかった。
でももう大丈夫、いつだって私があなたの傍にいる。
あなたの選択は間違ってない。
ううん、間違いになんてさせない。
だから、安心して。
「――――いってらっしゃい、エレン。」