• テキストサイズ

【進撃の巨人】片翼のきみと

第235章 決裂







「――――見えて来た……!あそこに、煙が……!」






オニャンコポンさんが指さしたその先には、巨人を引き連れて進む始祖の巨人の姿。

そして……その上空に、人類の意地を見た。

数隻の飛行船が上空から爆薬を投下。



空から撃滅を試みた。

――――けれど、それは一瞬だった。



遠くてよく見えなかったけれど、一瞬にして上空で全ての飛行船が爆発して―――……無惨に船体はバラバラになり、燃え落ちた。






「―――もしかして、獣の巨人の投石……?!」



「―――あ?」






私の言葉にリヴァイ兵士長が反応した。私の背中の後ろから、同じ方向を見つめる。





「――――あんな距離を、的確に撃ち抜けるとしたら……獣の巨人の投石か、戦鎚の巨人の……飛び道具ぐらいでは、ないかと……。」



「――――……ああ、ありえる。」






よく見ようとしたのだろう、リヴァイ兵士長は更に身体を前に倒した。顔が、私の肩の横に来て……咄嗟に、私はマントの胸元を合わせてをギュッと握った。

その仕草に……彼が気付かないはずも、なかった。





「――――何を隠してる?」



「些細な事です。お気になさらず。」



「――――………。」



「間もなくです兵士長。ご準備を。」





前を見据えたまま動揺することなく強く言ってのけると、リヴァイ兵士長はオニャンコポンさんに顔を向けた。




/ 3820ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp