第235章 決裂
“お前らが世界の自由を守るのも自由。俺が進み続けるのも自由。”
道の前に佇む人影が増えた。エレンの隣にいるのは―――……あれが、ユミルか。
“互いに曲げられぬ信念がある限り俺達は衝突する。”
“俺達がやることはただ一つ。”
“戦え。”
エレンは、拒絶した。
「じゃあ……なんで……何で……僕らをここに呼んだんだよ。」
“話し合いは必要ないと話すため。”
“俺を止めたいのなら俺の息の根を止めてみろ。お前らは自由だ。”
「――――エレン………ッ………。どうして………!」
座り込んで俯いたまま、ナナが片手で顔を覆った。
――――殺すしか、無いのか。
エレンを。
ナナの大事な人間を殺すことになる。
――――また。
いい加減にして欲しいもんだ。この因果な運命とやらを………。
いや、そうならないためにも……必ず俺はジークを殺す。
絶対だ。
エルヴィンとの約束を俺は必ず……果たしてみせる。
――――なぁ、見てろよ。
エルヴィン。