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【進撃の巨人】片翼のきみと

第235章 決裂







「ずっと……疑問に思っていたんだ。エレンは……全ての巨人とエルディア人に影響を与えることができる。なのに僕らは変わりなく巨人の力を使えるままだ。そう……自由にやらせてる。まるで……僕達がどうするのかを試すみたいに。」





エレンが本当にこの世界を踏み鳴らして終わりにしてしまいたいなら……、僕達から抵抗する術を全て奪い取ってしまえば良かったのに。





「どうして……?地鳴らしを止められるかもしれないのに?」





ミカサが僕に問う。

それは……その理由は確証は持てないけど……きっと、エレンは……。

言いかけた僕の代わりに、エレンの気持ちがわかると言うライナーが推測を話す。







「あいつだって……辛いはずなんだ。人類虐殺なんてとても耐えられることじゃない。俺だったら……もう……始祖の力を誰かに任せてしまいたい。それができなければ……終わりにして欲しい。誰かに……。」








その言葉の途中で……まるでその先を言わせないようにしたかのようなタイミングで、僕たちは一斉にまた……ユミルの民の座標が交わる空間……そこに強制的に連れて来られた。



――――聞いてたんだな、エレン。



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