第232章 愛惜 ※
「―――やっぱり、責められるのは趣味じゃ、ねぇな……。」
「―――えっ、あ……っ。」
ナナの体をベッドに引き倒して、両膝を開かせて最奥まで一気に貫くとナナは歓喜のような声を上げて鳴く。
「――――ひ、あっ……!」
ぎし、ぎし、とベッドを軋ませて……ぐちゃぐちゃに愛液を滲ませて俺を受け入れながら快感に悶えるナナを見下ろして、ぽつりと言葉が漏れた。
「――――お前を失うことが、俺はこの世で一番怖い。」
声が漏れないように唇を噛みしめてなんとか耐えていたナナが、涙目で俺を見上げてから――――……優しく、笑んだ。
まるで母親が……『仕方のない子ね』とでも言う、そんな愛情に満ちた顔で。
「―――じゃあ死ぬ時は一緒に。それに……もし死んでも、ずっと側に、いますよ。」
「そう簡単に死ぬな。」
「――――できない約束は、しない主義です。」
生意気なことを言って、生意気に笑う。そんなナナを黙らせるように、腰を引き寄せて最奥を激しく打つ。
「――――ぅ、あ”っ……、や、あっ……!」
「……っ……たまんねぇ……。やべぇ、イく……。」
指も痛ぇし、顔の傷も、肋骨から内臓まで……ビキビキと痛みが走る。――――だがそれを溶かすように、恐ろしいほどの快感とナナの匂いと表情と吐息が、俺を侵食していく。
「――――リヴァイ、さ……っ……!」
「――――ナナ……っ……、出る……っ……!」
両手共に指を絡め合い、唇を重ね合って、絶頂に向けて腰を打ち付けると――――、いとも簡単に、抜かれた。