第232章 愛惜 ※
リヴァイさんの唇にもう一度、小さくキスをする。
そして今度は、まるでその行為の前戯であることを示すように、舌を絡めて口内を探り合う。
「―――んっ、ぁ……ふ……。」
そのキスだけで、全身の力が抜けていく。
それと反して胸の先が固く勃ち上がるのがわかる。
興奮が身体に性感帯をより敏感にするために火をつけたようだ。リヴァイさんに無理をさせないように、自らブラウスを脱いでズボンを脱いで、下着を外そうと後ろ手で背中を探った。
するとリヴァイさんが妖艶な色気を纏った目を細めて、私を見上げる。
「―――ナナ。」
「はい、リヴァイさん。」
リヴァイさんの胸元も少しはだけさせて、指を差しこんで胸をなぞる。この皮膚の下は……まだ雷槍で受けた損傷が完全に治りきっていない。
下半身に指を下ろして、ベルトを解いてズボンの開口部からもう準備万端に張り詰めたようなそれを取り出す。手で優しくそこに触れるだけで、リヴァイさんは噛みしめた口元からたまらない、と細く息を漏らしながら私を呼ぶ。
「――――ナナ……ッ……。」
「挿れ、ちゃいますね……。」
一言断ってから、逞しいそれを自ら膣口へと誘導して、淫らに腰を落としてリヴァイさんを飲み込んだ。