第226章 結託②
「お前だってベルトルト食ったから!!蘇ったんだろうが?!母ちゃん生き返らせるのを……止めんなよ!!」
「コニー!!アルミン!!今は口論してる場合じゃない!見て!!」
獲物を追う目を向けた巨人が数体、僕達を凝視して手を伸ばしながら駆けてくる。
「とにかく今ここを切り抜けないと!!」
「――――っ……!」
ミカサが刃を抜いて構えた時、僕を掴んでいたコニーの手は放されて……その次の瞬間には、ファルコを抱えてその場を離脱した。
「コニー!!」
「後にするしかない!!アルミン、今は巨人をなんとかしないと……!」
僕達はまた、雷槍と刃を振るった。
――――その中には、ピクシス司令と思わしき巨人の姿もあって……なんで、こんなことになったのかと……後悔の思考が連鎖していく。
僕たちはどこで何をどうすれば良かったですか?
――――エルヴィン団長………。
こんな時、あなたなら……きっと僕達に光を見せるような采配をしてくれたのでしょう。
――――やっぱりあの時死ぬべきは、僕だったのかもしれない。
ねぇ、ナナさん。
どこにいるんですか?
また、こんな弱音しか吐けない僕を𠮟って欲しい。
―――――エレンを止めるためには……僕とミカサだけじゃ駄目なんです。
きっとあなたが必要だ……。