第18章 聖夜 ※
「寝るなら、来い。」
俺は腕の中へとナナを誘う。
「………?」
「抱きたい。」
「……………。」
「………引くな。そっちの抱きてぇじゃねぇ。お前を抱いてると良く眠れる………体温貸せ。」
ナナはホッとしたような顔でもぞもぞと俺の腕の中に納まり、腕の中で俺を見上げて微笑む。
「………貸すもなにも、私はリヴァイさんのものですから。」
「………失神するまでヤられるのは、お前にも原因があると俺は思うぞ。」
「………?」
「今日は、これで勘弁してやる。……聖夜だからな。欲のぶつけ合いばかりじゃ様になんねぇだろ。」
俺の胸にほおずりをして、上機嫌で目を閉じたナナが、すぐにパチ、と目を開いた。
「あ。」
「なんだ。」
「今日はリヴァイさんのお誕生日なんだから、私が抱いて眠ります。」
「あ?」