第18章 聖夜 ※
やがて私の背中はベッドに沈められる。
名残惜しく唇を離すと、リヴァイさんと私のどちらともつかない唾液が糸として二人を繋ぎ、彼がそれを妖艶に舐めとった。仕草一つ一つがどれも卑猥で、見惚れているうちに身体のあちこちを愛撫されてしまう。
「………まだ、痛いか?」
私は微笑みながら首を横に振った。
「痛くないです。だから………私の中を、リヴァイさんでいっぱいにしてください…。」
「後悔、すんなよ……!」
リヴァイさんは私の片膝を肩に乗せて覆いかぶさる。そのまま遠慮なく突き入れられると容易く私の最奥に到達し、その固さと質量にまた視界がはじけた。
「――――――ぁあっっ…お、くっ………!」
「っ……は…っ……すげぇ…………っ…………!」
体内に杭を打ち込まれているような感覚。
抽送が激しくなると、リヴァイさんの身体が汗ばんでくる。
私は飛びそうな意識をなんとか繋ぎとめるために、その汗ばんだ背中に何度も爪を立ててしまう。
「ぁぁあっ、はっ、やぁっ…………んぅっ………!」
―――――気持ちがいい。
単純に身体に対する刺激が快感だというよりも、彼に体内を満たされていること、私に向けられるその熱情が心地よい。
私は熱にうかされたように、もっと、もっとと際限なくリヴァイさんを欲しがった。
背中から指を滑らせ、リヴァイさんの顔を両手で包む。
「………んっ…………リヴァ、さ……っ………また、い……っちゃ……ぅ……っあぁっ………!」
こんなに溺れるなんて、思ってもみなかった。
一度知ってしまうと、もっと知りたく、もっと欲しくなる。
まるで、そうなるように遺伝子にでも組み込まれているようだ。