第218章 再戦
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爆撃音に銃声、何かが崩壊する音が立て続き、地上の様子は見えなくても……僕達には、今この上でとんでもないことになっていることだけは、わかった。
ここも、堅強な建物の地下とは言え……地響きがするたびにあちこちからパラパラと建物の残骸、破片が落ちて来る。
「……おい、今地上はどうなってる……?ここも、やべぇんじゃねぇか……?」
コニーがぼそりと呟いたその時、牢屋の鍵の束を持ったオニャンコポンが階段を息を切らして駆け下りてきた。
「オニャンコポン?!外はどうなってる?!」
「マーレ軍が飛行船で空から攻めて来た!!約500の兵に鎧・顎・車力が同時に!!それをエレン1人で相手している!!」
「……な?!」
ジャンの問への返答は、想像以上だった。
エレンが……マーレ軍と3体の巨人を相手に……?
「必死に足掻いているが……いずれやられる!!始祖がマーレに奪われる!!」
幾つもの鍵の中から、牢屋の鍵を探し当てたオニャンコポンの手の中で、ガチャリと金属の鍵が開錠する音がした。
「手を貸してくれ!!みんなでエレンを援護するんだ!!」
ミカサも……ジャンも、コニーも……動けなかった。
だってもう……何を信じていいのか、僕達には分からなかったからだ。
その想いを爆発させてオニャンコポンに掴みかかり、壁際に追い込み詰め寄ったのは、コニーだった。
「ふざけんじゃねぇぞてめぇ何が『みんな』だ!!てめぇらの戦いだろうが!!俺達が従うと思ったのか裏切者のくせに!!」
「す……すまない。だがイェレナに逆らえば頭を吹っ飛ばされるだけで……。」
「はぁ?!お前は俺達に優しくしといて……裏じゃワインでパラディ島を乗っ取る計画だったんだろうが!!もう……裏切られるのは飽きてんだぜ俺は!!ライナーに…ベルトルト!!アニ!!エレン!!もう飽きたんだよクソが!!」