第18章 聖夜 ※
指をゆっくりと抜き差ししながら、時おり中を搔き出すように刺激する。そこに当たった瞬間、ナナの声が上ずった。
「ひっ………!や、そこ、や、です……っ!だ、め………っ!知、らな、こんな……っ!」
「お前のダメ、やだは、全部煽ってるようにしか、聞こえねぇんだよ。」
背中がゾクゾクする。
涙をためて拒否の言葉を並べるのに、中は収縮して、濃厚な愛液が次から次へと溢れて来る。
身体の反応と矛盾したその言葉は、未知の感覚が怖いのか。
どこまで鳴けるのか、ナナがどうなってしまうのか好奇心と欲が抑えられない。
「や、やだっ、変、なっ…………ちゃ………!」
ナナが、乱れる。
いつも顔を隠してしまうのに、それすら忘れるほど、快楽を追っている。
半開きになった濡れた唇から、喘ぎ声を含んだ吐息が絶えずに漏れ出ている。
このまま、どうにかしてしまいたい。
俺は上体を起こし、もう片方の手で更にナナの快感の核を押しつぶすように刺激した。
「―――――っっっ………!!!」
声にならない声を上げたあと、懇願するように、俺の手をどけようとするように手を伸ばしてくる。
「いやぁっ……だ、めっ……ほんとに、変……っ!おねが、リヴァ………さ……っ!」
「見ててやるから、イけ。そしたら、もっといいものをくれてやる。」
我ながら変態じみた趣味だと思う。
が、ナナのこの知的で整った顔がぐしゃぐしゃになって、誰にも見せたことのない痴態を晒すことに俺はたまらなく興奮する。