第18章 聖夜 ※
「お誕生日のプレゼント………今日はあいにく持ち合わせてなくて………何か欲しいものはありますか?今度の調整日に街に―――――――」
言いかけた私は察知した。
リヴァイさんから発される色情の空気はまるで毒のように、私の鼓動と呼吸を早くし、否応なしに体温を上げていく。
「ずっと前から、欲しいものなんて一つしかない。」
リヴァイさんが私の頬に手を添え、そのまままだ乾ききらない髪を梳いて、絡めとる。
「――――――っ………。」
絡めとった髪を持ち上げられ、露わになった首筋に顔を寄せられた唇から、吐息がかかる。
「あ、の………っ!資料の整理、は………。」
「………その聖夜に、資料の整理はわざわざやることか?」
「いえ………。」
「聖夜には、何をするって?」
「た、大切な……人と………過ごして………プレゼントを贈る……んです………。ぁ………っ……!」