第195章 決意
「決して誰にも言いません……信じてください!それで……あの、ナナさんは……幸せそうですか……?」
ロイさんとエミリーさんは顔を見合わせて、少し安心したように微笑んで言った。
「はい、とっても。」
「――――良かった………。」
――――尚更、この島の未来を諦めるわけにはいかない。
大事な仲間が生きていて……そこからまた命が繋がれようとしている。……だから………本当は少し怖いと思った瞬間も、あったけど……、例えば私が獣の巨人を継承して……エレンと共に “地鳴らし” を抑止力にこの島を、この大切な人達の命を守れるのなら……、私はそれを受け入れようと思う。
女王として生きていくと誓った、実の父の命を自らの手で断ったその時に腹は括ったはずだ。
―――ねぇリヴァイ兵長。
後悔しないように自分が選んだ道を、私は最後まで歩き続けます。例え茨の道でも。
――――きっとあなたもそうでしょう?
あぁそれに……最愛の人との間に最愛の娘が生まれたのであればなおさら……あなたなら命を懸けてその存在を守るんでしょう。
そして、同じ過酷な運命を背負っているのは私だけじゃない。
エレン。
そして……ミカサもヒィズル国の主の末裔という、只ならぬ運命を背負ってる。
だから大丈夫。
きっとみんなで……乗り越えて見せるから……見ててねユミル。
――――私は胸を張って、生きるから。