第180章 蜜月 ※
――――こんな不安定な様子は、昼間には見せない。
兵舎にいる時など、エルヴィンや仲間を失った事も、自らの病気のこともなにもなかったかのように振る舞い、黙々とハンジの補佐業務を務めている。
夜、この部屋で……特に月の光が差し込むような夜にナナは乱れる。月にエルヴィンを重ねているのか、想い出があるのか。
ちょうど今日のように、この部屋の窓から月が見える夜にナナを抱くと……まるで月に見られていることに背徳感や罪悪感でも感じているように、いつもよりナナは過剰に反応する。――――それをわかっていて、意地の悪い攻め方する俺も、エルヴィンに負けずに変態じみていると思うが。
「ナナ、自分で咥えこんで、自分で動いてイけよ。」
後ろから何度も最奥を攻めて、ナナの息もまばらになり、あと数回奥を突けばイく状態で焦らすようにナナの中からそれをずるっと引き抜く。
「………ぁ、はぁ……っ……は、ぁ……っ………。」
「――――イきたいよな?イきたくてイきたくてお前のエロい穴がひくついてる。」
「………言わ、な………い、で……。」
「―――言われたくなきゃ自分で言えよ、『イきたいから自分で腰を振ります』ってな。」
「……い、じ……わる……。」
「その意地悪にまた感じて涎垂らしてんのは誰だ。――――乗れ、ナナ。自分で挿れて善がり狂え。どうせエルヴィンに教え込まれてんだろう?」
「――――……っ………。」